(14)北海道 凍死事件 背景にある いじめ問題 の詳細! (1)~(25)まで
《テンションあげるの難しいですね》
失踪当日のメッセージ
爽彩さんが家を飛び出し、失踪した2月13日、
爽彩さんはbさんに午前中から失踪直前に至るまでLINEメッセージを何度も送った。
「午前中までは何気ない、いつものテンションだった」とbさんは語る。
以下は失踪当日、bさんに爽彩さんから送られてきたメッセージの抜粋だ。
この日、bさんは大学受験の当日だったため、返信をできずにいた。
爽彩さんの糸が切れたのは、その日の夕方のことだった。
同様のLINEを、bさん以外の他の友人数名にも送り、爽彩さんはスマートフォンの電源を切った。
後にbさんが返信をしたものの、そのメッセージに「既読」のマークはつくことはなかった。
この日の旭川の気温はマイナス17度。
凍てつく寒さの中、爽彩さんは薄着で夜の公園へと出向いた。
彼女の遺体が発見されたのは、それから38日経った3月23日のことである。
前出のaさんは「彼女はずっと苦しんで耐えてきたんです」と、絞り出すように答えた。