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悪質いじめ 双子姉妹は選手登録回避で無所属に!

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最終的には、世論の反発に屈した格好だ。  現地6月30日、韓国バレーボールリーグ(Vリーグ)の興国生命ピンクスパイダーズは公式声明を発表。同日が締め切り日だった2020―21シーズンの選手登録に関して、所属するイ・ジェヨンイ・ダヨンの双子姉妹を登録しなかった旨を明かした。

 

まさに急転直下の展開だろう。  今年2月、中学時代に犯した凄惨ないじめ加害を暴露された姉妹は、すぐさま文面で謝罪するも韓国国民の怒りは止まらず、瞬く間に社会現象へと発展した。興国生命はふたりに「無期限の出場停止」を言い渡し、韓国バレーボール連盟は「代表チームからの追放」を決定。目標としていた東京五輪への道は突如として閉ざされ、24歳にしてキャリアの岐路に立たされた。  ずっと大人しく謹慎していた姉妹だったが、4月になってテレビのインタビューに応えて、なんと被害者たちを告訴すると明言。暴露されたいじめ・暴力行為の内容に異議を唱えるためとしたが、バッシングという名の業火に油を注ぐような行為だった。    そして注目されていたのが、6月30日の選手登録期限までに興国生命が彼女たちをどう扱うかだった。登録はすなわち姉妹との契約延長を意味し、選手として新シーズンの舞台に立つ権利を与えるものとなる。だが登録しなければ、姉妹は無所属状態となり、国内外のどこクラブへも自由に移籍できる身となってしまう。  興国生命は非公式ながら、「登録が“即復帰”を意味するものではない。反省して騒動に向き合わせるためにも支配下に置いておく必要がある」との見解を示し、登録は既定路線と見られていた。しかし、事態は急加速的に悪化の一途を辿る。  6月28日になって興国生命本社ビルや韓国連盟が入ったビル周辺で大々的な反対デモが繰り広げられ、ふたたび世論もネガティブキャンペーンを展開。さらに翌29日には被害者たちがテレビ局の取材に応え、逆告訴された事実に失望したと悲痛な想いを吐露しつつ、あらためて過去のいじめ被害の詳細を赤裸々に語ったのである。  運命の水曜日、興国生命のオーナーであるパク・チョンヨン氏がリリースを発表。姉妹を選手登録しなかった理由を自身の言葉で明らかにしたのである。

 

やはり最大のネックとなったのは、世論のヒートアップだったようだ。声明文で次のように説明している。 「バレーボールを愛するすべてのファンの方々に、イ・ジェヨンイ・ダヨンが犯した校内暴力により深く失望させたことを、あらためてお詫びします。校内暴力は根絶されるべきもの。そこに我々の所属選手が関わっていたことを申し訳なく思っています。  2月、我々はふたりに無期限の出場停止処分を科しました。誠実な対応と謝罪がなされ、被害者の方々と友好的な和解が成立するよう望んできました。しかしながら現状において、両選手を現役選手として登録するのは難しいと、クラブは判断しました」  つまるところ、クラブとしても姉妹の謝罪が十分ではなく、世論を納得させる状況ではないと結論付けたのだ。  この決定を受けて、韓国スポーツメディア『OSEN』が論説を掲載。「イ姉妹の選手登録は成立せず、彼女たちはフリートランスファーとなった。だが、いったいどのクラブが巨大なスキャンダルの渦中にいる選手の獲得に動くだろうか。怖くて手が出せないだろう」と予測した。  妹のイ・ダヨンにはギリシャの強豪PAOKから獲得オファーが届いているとされる。だがこの交渉が前進するためには、韓国連盟が「国際移籍証明書」を発効しなければならない。連盟側は「国内で大きな問題を抱えている選手の海外移籍は認められない」とし、慎重な姿勢を崩していない。    そんななか、ダヨンは水曜日に母校の高校を訪れ、ボランティアで後輩たちを指導したようだ。だがこれさえもあっという間に世間の知るところとなり、不謹慎な行動だと断じられ、コミュニティサイトを大炎上させてしまうのだから恐ろしい。母校のバレーボール部監督はすぐに帰宅するよう、ダヨンに促したという。  兎にも角にも、裁判沙汰にまでなっている状況を好転させるほかない。被害者側との和解が成立しないかぎり、姉妹がプレー機会を得るチャンスはないと見るべきだろう。ますます先の展開が読めない、韓流ドラマさながらの泥仕合となってきた。