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子どもは大人が守る

サイン見逃さない

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岐阜市立中学校3年の男子生徒がいじめを苦に自殺し、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」に認定された問題の発生から、7月で2年がたつ。「事件を思い返すと胸が苦しくなる」「なぜ亡くならなければいけなかったのか」といった声は今なお聞かれる。私たちは、いじめとどう向き合ったらいいだろう。どうしたら、子どもたちの命を守れるのだろう。5日の「こどもの日」を機に、取材班が読者とのメッセージのやりとりを通じて考えた。

 本巣市の女子大生(19)は岐阜市の問題を振り返り「自分の体験と重なって、他人事とは思えなかった」と声を寄せた。高校2年の頃にいじめを受けた。人見知りで他人とうまく関われず、友人から見放された。冷たい視線に耐えられず、学校を休みがちになった。異変に気付き心配した母に声を掛けられると、一人で抱え込んできたものがあふれた。「母の声掛けがなければ、私は自ら命を絶つ選択をしてしまっていたかもしれない」。周りの大人たちが日頃から子どもと関わることが、問題を防ぐ一歩になると感じている。

◆子どもの変化に注意

 保護者からも多くの声が届いた。息子が中学生の頃にいじめに遭ったという岐阜市の自営業女性は「仲間同士のじゃれ合いに見えても、我慢しているだけということがある。子どもを守るために、何気ない会話で小さなサインを見逃さないようにしたい」。各務原市のパートの女性(56)は「学校でできることは限られる。子どもの変化に気付けるよう家庭での関係をより深め、背中を見守る。親としてできる唯一のことではないか」。

 防止策として日頃の声掛けを挙げる保護者は多かったが、同時に「簡単ではない」と思い悩む声も。羽島郡岐南町の主婦(38)は「どんな言葉でも真剣に聞こうとする周りの姿勢が大切。ただ、子どもはちょっとしたことから自分のことを話さなくもなる。変化に気付くのは毎日一緒にいる親でも難しい」と指摘した。

◆どこまで介入すべきか

 地域住民として子どもに関わる難しさを感じている人もいた。岐阜市の会社経営の男性(58)は先月、本巣郡北方町の公園で男子中学生が他の生徒にズボンを脱がされているのを見掛けて、止めに入った。「罰ゲームしてただけ」と弁解して反省する様子を見せたためそれ以上の追及は避けたが、「子どもたちの世界にどこまで介入したらいいのか」と、程よい距離感をつかみかねている。

 無料通信アプリ「LINE」で読者とつながる、岐阜新聞「あなた発!トクダネ取材班」で、「いじめを防ぐために私たちができること」をテーマに1日夜から3日正午にかけて募り、60人が意見を寄せた。